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汚職まみれの金権政治を批判する風刺画家だったトーマス・ナスト(Thomas Nast)がサンタクロースを描いたのは1863年1月3日付のハーパース・ウィークリー誌でした。
南北戦争(1861-1865)の北軍のキャンプで兵士たちにプレゼントを配るサンタクロースが描かれています。
でも、わたしたちがイメージするサンタの風貌とは、随分違っていますよね。
絵の右端のゲートには、Santa Clausと描かれています。
この頃には、St.Nicorasでなく、Santa Claus の名が定着してきたものと思われます。
その後もナストはサンタクロースを描き続けました。
1890年には、「トーマス・ナストによる人類のためのクリスマス画集」として出版されました。
ナストのサンタも時代とともにかなり変遷しています。
下左が1881年1月の作品   下中が1881年12月の作品  下右が1890年に下左を彩色した作品
下右ではサンタの服の色は赤というよりワインレッドでしょうか。
  
1910年代から1930年代にかけて、ジョセフ・C・ライエンデッカー(Joseph C. Leyendecker)とノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)が「サタデー・イブニング・ポスト誌」の表紙にサンタを描いています。この二人の流行画家によって、サンタは洗練され、幸福感が漂うようになりました。
下左がライエンデッカーのサンタ、下右がロックウェルのサンタです。
 

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