洗礼式の式文 |
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式辞愛する兄弟姉妹、人は罪の中に生れ肉につけるものにして神のみこころにかなふこと能はず。その思ひと言葉と行ひとによりて神の誡めに背く者なり。故に救主イエス・キリストは「人は水と霊とによりて生れずば、神の国に入ること能はず」と語られ、また「汝ら行きて、もろもろの国びとを弟子となし、父と子と聖霊とのみ名によりてバプテスマを施し、わが汝らに命ぜしすべての事を守るべきを教えよ」と命じたまへり。されば我らは主イエス・キリストのみ恵によりて父なる神を仰ぎ望み、神が憐みをたれて水と霊による生れかはりの洗ひにより、この兄弟(姉妹)をキリストの聖なる教会に受け容れ、そのみ体の活ける肢となしたまはんことを祈るべし。 |
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祈祷とこしへにいます全能の神、信ずる者を生かし、死ねるものを甦らせたまふ主よ、願はくはこのしもべのバプテスマを受くることによりて、罪の赦しと生れかはりの恵みとを受け聖霊に満たさるることを得しめたまへ。主よ、聖書によりて「求めよ、さらば与えられん、尋ねよ、さらば見出さん、門を叩け、さらば開かれん」と約束したまへる如く、今このしもべの切なる願ひを聴こしめして、主の交りに入らしめ、共にみ国の世嗣たらしめたまはんことを、み子、われらの救主イエス・キリストのみ名によりて願ひ奉る。アーメン。 |
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聖書(次より選択)・ヨハネ伝三章1〜8 ・使徒行伝二章38〜42 ・マタイ伝二八章18〜20 |
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勧告主イエス・キリストは、そのみ名によりてバプテスマを受くる者の罪を赦し、神の国と限りなき生命とを与へたまふことを約したまへり。また使徒パウロは「それ人は心に信じて義とせられ、口にいひあらわして救はるるなり」と教えたり。されば汝(ら)もまた神と全会衆との前に信仰の告白と誓約とをなすべきなり。 |
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誓約 |
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問 | なんぢ(ら)聖書に基づき日本基督教団信仰告白によりていひあらはされたる信仰を告白するか。 |
答 | 我これを告白す。 |
問 | なんぢ(ら)罪を悔い改めイエス・キリストを救主と信じ、バプテスマを受くることを願ふか。 |
答 | 我これを願ふ。 |
問 | なんぢ(ら)今より後、主の聖餐を重んじ、誠実にこれにあづかり、この小金井緑町教会の会員としてふさはしき生活をなし、又教会の定めに従ひて忠実にその責務を果たさんことを約すか。 |
答 | 我これを約す。 |
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祈祷憐み深き神よ、願はくはみ前に立つしもべ(ら)の信仰と告白とを聴こしめし、その罪をことごとく赦し、水と霊とによりて新たに生れしめたまへ。また恵をもてしもべ(ら)を強め、信仰より信仰に進ましめ、み国の世嗣としてつひに限りなき生命に至らしめたまはんことを。アーメン。 |
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授洗(受洗者氏名)、父と子と聖霊との御名によりて、我なんぢにバプテスマを授く。アーメン。 |
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祈祷恵み深き父よ、聖霊によりてこのしもべ(ら)を新たに生れしめ、これを子となし、キリストの教会の生ける肢となしたまへることを感謝したてまつる。主はこのしもべ(ら)を世の初めの先より選び別ち、世のいざなひより守り、信仰の道に進ましめ、今ここに主イエス・キリストの死に合ふバプテスマを受けしめたまへり。願はくはみ子が父の栄光によりて死人の中よりよみがへりたまへるごとく、そのよみがへりにあづかりて新しき生命に歩み、我らとともに、み国の世嗣となることを得しめたまへ。父と聖霊と共に永遠に生きたまふ御独り子、我らの主イエス・キリストによりて願ひたてまつる。アーメン。 |